
経営思考の「補助線」
経営コンサルタントの著者が、エッセー風に、経営的な指針や
考え方を書いている本だ。
もったいないビジネスの活用という項目がある。
家で使われていないピアノ、夜間つかわれない会社のコピー機など
低稼働の資産が多くある。これらを活用できれば、新しい
ビジネスができるのではという提案だ。
顧客のアセットプロダクビリティを考えるという考えらしい。
経営思考の「補助線」
御立 尚資 著
日本経済新聞出版社 刊
2009/06/26
¥1600E
経営思考の「補助線」 目次
1 潮の変わり目
1章 波と潮流
2章 外に目を転じれば……
携帯電話がバングラデシュの漁業を変えた 24
--1新市場を作り出す「次の十億人
「グローバリゼーション」から「グローバリティ」 へ 31
--1世界市場を巡る競争の新ステージ
アフリカで見たもの 37
-- 社会のメガトレンドとしての「ディジーズ」
3章 情報の経済性
麻雀とビジネスの共通項 46
--ネット上のデータ分析が武器に
大量データを集めたCRM、でも結果が出ないのはなぜ 52
「ウェブ2・0」 から「コスト戦略2・0」 へ 61
イノベーション2・0の誕生 69
--低取引コストでのR&D外部化
それでもCMを見ますか? 76
--テレビビジネスの将来を読み解く
4章 経済ナナメ読み
世界的デフレか、それとも価格〝正常〝化か 86
失敗学から考えるリーマン破綻 91
--「もっと大きく」が招く災い
「市場メカニズム」は信用できるのか 101
--機能するかどうかは、〝ゲーム〟の前提次第
2 潮に乗り、風を背に受けて
1章 アダプティブ・アドバンテージ
2章 ビジネスモデル・イノベーションを考える
「国際ポテト年」に学ぶ〝ジャガイモの教訓〟 118
成功するビジネスモデル・イノベーションとは 123
「異質のもの」を避けてはいけない 150
「もったいない」の発想で資産の生産性を考える 137
3章 日本企業の新たな強みを求めて
バブル崩壊後の経験を生かそう 144
米国の日本占領政策に学ぶM&A成功の極意 150
選択肢は敵対的TOBだけではない 155
--ハプスブルク家の繁栄を築いた婚梱政策
プライシングTQMの勧め 162
4章 変化できる 「力」
企業は三種類の時間感覚で成長する 170
風、桶屋、そしてバタフライ 175
--波及効果を読める組織作りとは
人材と環境資源が企業経営の「ものさし」 になる 181
5章 「変わる社会」あるいは「社会を変える」
不況の今こそ、褒めることから始めよう 190
「国家の崩壊」と雇用問題 196
白黒テレビから考える世代間の感覚差 202
新中流社会を求めて 210
3 潮に樟さす船頭さん
1章 コンテクスチェアル・リーダーシップ
2章 歴史に学ぶリーダーシップ
〝天保の老人″たちに学ぶ 224
--変化の時代のリーダーシップ①
〝昭和の老人″の果たすべき役割 229
--変化の時代のリーダーシップ②
津田梅子は六歳で米国に渡った 235
--未来のリーダーを新興国に派遣しよう
二十一世紀のシュリーマンと津田梅子を育てよう! 241
--中国・インドとの双方向の異文化理解がカギ
南極で生死を分けたリーダーシップ 247
3章 新しい組織とリーダー像
島田紳助のすごさ 256
「極端な創造者」を生かすプロデューサー 262
--イノベーション実現を支える「扁の要」
オーケストラかジャズか、新しい組織形態を求めて 270
ジャズコンボ型リーダーになるのは本当に難しい 277