
考えないヒント
著者は、放送作家でアイデアを考えるのが職業だ。
題名の「考えないヒント」というのは、アイデアは
創り出すのではなく、神から降りてくるのだという
著者の考えからでてきている。
いくつかのアイデアをだしてきた事例がかかれているが
金谷ホテルを建て直すときに、コンサルタントとして呼ばれて
従業員の名刺から作り直した話は、おもしりかった。
ホテルの人全員が名刺をもち、裏側にホテルの名所の写真を
印刷する。名刺を通して、従業員のホテルの仕事への興味と
意欲を持たせ、名刺を集めることでお客には、従業員との
ふれあいとホテルへの興味を持たせる。
考えないヒント
アイデアはこうして生まれる
小山薫堂 著
株式会社幻冬舎 刊
2006/11/30 第一刷発行
199ページ
¥720E
はじめに 3
第1章考えるけれど、考えない 13
「何か面白いことないかな」14
アイデアは呼吸をするように 15
努力からひらめきは生まれない 17
「勝手にテコ入れ」トレーニンク 19
すべては必然に向かった偶然 20
僕の人生を変えた二人 23
自分の選ぶ道は最善の道 26
僕がホテルのアドバイザーになったわけ 27
コンシェルジュはいらない 30
笠智衆さんに書いてもらった名刺 33
名刺を変えると何が変わるか 34
誰でも参加できる経営会議 37
お金をかけずに広告する 41
関わったみんながハッピーに 42
「百年ライスカレー」誕生秘話 44
旅行者の気分で日常を見直す 47
第2章アイデアは化学反応 51
一つのことだけやっていてもダメ 52
毎朝ワウワウして目が覚める 53
やりたい仕事だけをやれる環境 55
締切は破ってもいい 57
「もうできない」ではなく「もうすぐできる」 59
煮詰まったときのお稲荷さん詣で 60
「アイデアの種」をポケットに 63
ブロクの種はこんなふうに育てた 67
僕の事務所はサプライズがいっぱい 69
まず身近な人間を喜ばせてみる 71
忙しい中で遊ぶからこそ楽しい 74
周りのリアクションが一番の栄養 75
発想の原点は誕生日プレゼント 77
三千万円を運ばせたオヤジの教育 78
第3章アイデアの種はここにある 81
「当たり前」をリセットする 82
「ちょっとしたリスク」の隠し昧 84
最後は「面白いかどうか」で決まる 85
百のプランより、ベストの一行 86
職人技の腕時計に一目ぽれ 90
目指すものがすべて詰まったオルゴール 93
使うたびに感動する箸 95
一つの壁を七回塗る男 97
同じことをやり続ける人へのリスペクト 98
新しい仕事を始める三つの条件 101
「視聴率八パーセント」の幸せ 102
日本一仕事を楽しんでいるタクシー運転手 105
バー「ZORRO」のオーナーに 108
「偶然の連鎖」でビストロも 112
面白い人は面白い人を連れてくる 114
テレビは欲望の塊 115
満たされてしまうと、ひらめかない 116
性に合わなかったスローライフ 118
第4章 偶然力を鍛えよう 121
失敗を悔やまない、失敗に見せない 122
生き残れるのはプレない人 124
マーケテイングより皮膚感覚 126
「覚える力」より「忘れる力」 128
「メディア」としての六本木ヒルズ 130
新会社の名前は「オレンジ」 131
東京タワー二階の「カレーラボ」 133
「場所」はこうして「メディア」になる 135
やっぱり「看板」は大事 137
人生最高のチップを払う 138
観る、話す、そして「信じる」140
偶然力で決断も早くなる 143
すべては未来への貯金 144
自腹を切ってでも自己PRを 146
第5章アイデア体質のつくり方 149
自分の軸を見失わないための銭湯通い 150
単純な繰り返しから生まれる感動 152
深夜二時の絶品ピザ 154
大沢食堂の極辛カレー 158
眠っているシナプスに水をやる 162
書斎は狭いほどいい 164
努力は人が寝ているうちに 166
神様にフェイントをかける 168
二十六歳でポルシェを買う 170
夢は金を出してでも買え 172
京都観光がワインの金平糖に 173
金平糖が化粧品会社のCMに 176
アイデアのキャッチ・アンド・リリース 178
アイデアを話してもらえる人になる 180
全部を自分で考えなくても 182
最終地点が見えているか 184
プライオリティは常に入れ替わる 185
名刺を渡しただけでは何にもならない 188
相手の記憶に残る贈り物とは 190
一年に一つ、人生の足跡を 191
すべてのことで「自分ならこうする」 192
どこに行ってもライパルだらけ 194
おわりに 197